スタッフブログ
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調剤薬局をより身近に
やまうち薬局スタッフがブログを綴ります
8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、体調をくずされてはいませんでしょうか?
7月30日は梅干の日。
「梅はその日の難のがれ」「梅干を食べると難が去る」という言い伝えから「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせが由来となっているそうです。
梅干しは私たち日本人にとって、とても身近な食べ物です。
日本最古の医学書『医心方』(984年)に、「梅は三毒を断つ」という言葉が記載されています。
「三毒」とは食事の毒、水の毒、血液の毒のことで、その頃から梅の優れた抗菌効果や血液の浄化作用が知られていたことがわかります。
梅干しに含まれるクエン酸・塩分には静菌作用があり、食中毒の原因となる菌の増殖を抑えてくれます。また、梅干しを食べることで胃腸の動きが活性化されることも、食中毒を予防することが期待できます。
疲労の原因は、体内に蓄積された乳酸と呼ばれるものです。体内でブドウ糖をエネルギーに換えるときに、エネルギーとともに作られるのが乳酸です。その乳酸を体外へ排出してくれるのが、梅干しに含まれているクエン酸です。
梅の酸味成分であるクエン酸は、唾液の分泌を促します。
唾液が多く出ると、胃が刺激されて胃酸の分泌が促進され、食欲増進につながります。
熱中症は気温や湿度が高い環境で汗を大量にかき、身体の中の水分やミネラル、塩分を失うことで起こります。梅にはカリウム、マグネシウム、リンといったミネラルが豊富に含まれています。さらに、梅干しとなると塩分も充分に含みます。水分と一緒に梅干しを食べる事で失われやすい塩分やミネラルを効率よく摂取することができます。
余談ですが、「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」と聞いたことはありませんか?
実は、全く問題はなく、一緒に食べて良いと言われています。
なぜこのような言い伝えが生まれたかというと、お米が不作の時に「うなぎも梅干しも食べると食欲が増進してしまい、一緒に食べてお米を食べ過ぎてはいけないから」という説があるそうです。面白いですね。
「1日1粒の梅干で医者いらず」といわれるほどカラダに良い食べ物ですが、梅干しには、塩分が多く含まれています。塩分を多く摂りすぎてしまうと、塩分過多になり高血圧などを引き起こしてしまう可能性があります。もし食事に不安なことがありましたら、気兼ねなくご相談ください。
暑さはまだまだ続きます。熱中症にはお気をつけください。