お薬を服用する際には、適切な水の量、正しい服用量、飲むタイミングなど、気をつけたいこともいくつかあります。
用法・用量を守ることで正しい服用ができ、正しい服用を守れば、お薬が持つ効果を安全に最大限発揮できます。
お薬の効果や副作用を正しく理解しながら、用法・用量を守ることがお薬とつきあう上でとても大切なことになります。
また、お薬とつきあっていくうえで、薬局薬剤師とのコミュニケーションをとっていくことが今注目されています。
お薬には飲むタイミングがあります。お薬によっても異なりますが、朝昼晩の食事に合わせて飲むお薬が最も多く、食前、食間、食後、食直前、食直後、就寝前など、食事のタイミングを基準にした指定方法があります。
また、検査前投与のお薬では、「○時間おきに内服」や「○時に内服」のように時間を指定されることがあります。もしお薬の時間を間違えて服用すると、検査ができなくなる場合もあります。
もう一つは、症状が出た時にのむ指示(頓服)があります。例えば、解熱鎮痛薬や便秘薬、睡眠導入薬などです。
どのタイプのお薬でも、医師や薬剤師の説明に沿った使い方を守ることが大切です。
お薬は、コップ1杯(200ml)のお水で服用するのが原則です。
水なしでお薬を服用したり、少ない量の水での服用はリスクを伴ないます。効き目が弱くなったり、お薬がのどや食道にひっかかり食道炎や潰瘍を起こすこともありえます。薬を服用する際はコップ1杯のお水で飲むようにしましょう。
また、アルコール類やお茶、ジュースでお薬を飲んでしまうと、飲み物に含まれる成分との相互作用でお薬の効果が変わってしまったり、思わぬ副作用を起こす場合もあります。
お薬は用法・用量を守ってこそ効果を発揮しますので、処方されたお薬は指定通りにすべて飲みきるようにしましょう。
用法・用量どおりにお薬を服用している人は、全体の2割程度と言われています。自分の判断で服用を中止したりしてしまうと、病気が早く治らず、治療が長引いてしまうことがあります。
もし服用できない理由がありましたら、ぜひお気軽に薬剤師へご相談ください。