処方薬(医療用医薬品)は、医師によって、患者さんそれぞれの病態に応じて処方されます。
それらは効果の高い半面、副作用にも注意が必要になります。しかし、医師は患者さんの病態や健康状態を診断した上で判断し、それぞれの患者さんに合った的確な薬を選びます。ですので、医師や薬剤師の説明を理解して使用することで安心して服用することができます。
薬剤師が患者さんにお薬をお渡しするときにする説明のことを「服薬指導」いいます。薬剤師が医師の処方箋をもとに、薬を正しく調剤し、正しい使用方法や副作用の注意点などを説明します。また、やまうち薬局ではお薬を服用するうえで、患者さんが不安に感じる事や心配事にも耳を傾け、おひとりおひとりにご納得頂ける説明を徹底しています。
先発医薬品とは、最初に作られた医薬品(いわゆる新薬)のことです。ブランド医薬品とも呼ばれます。先発医薬品のメリットは、誕生してからの年月も長く、その分多くの方に服用されているため、多くの臨床データがあり、安心感が高いということがあります。
一方、後発医薬品(ジェネリック)に比べて割高なことがデメリットと言えます。
後発医薬品(ジェネリック)とは、特許が切れた先発医薬品を基に作られたお薬です。後発医薬品のメリットは先発医薬品よりも安価であることです。
薬の有効成分の有効性や安全性が既に実証されていることから、開発期間の短縮は開発コストを抑えることが可能です。そのため、先発医薬品の2~5割の価格となるよう国が定めています。費用的コストでも恩恵を受けられ、近年問題視されている医療費全体の抑制にもつながります。
後発医薬品は有効成分の有効性や安全性には厳しい試験がある一方、味や薬の形状を変更しても良い点がもう1つのメリットと言えます。
例えば先発医薬品ではカプセルだったものが後発医薬品では錠剤で発表され、もともとカプセルが苦手な人にとって喜ばれるケース等です。
最も大切な事は、患者さんそれぞれの特徴に合った医薬品をご用意する事だと我々やまうち薬局は考えています。
薬局やドラッグストアなどで、処方箋がなくてもいつでも買うことができる薬には「一般用医薬品」と「要指導医薬品」があります。OTC医薬品、市販薬や大衆薬などと呼ばれています。
患者さんの求めに応じて購入できるのが最大のメリットです。とはいえ、医療用医薬品と同様、副作用や相互作用に注意が必要です。薬剤師や登録販売者の適切な情報提供を受けて購入・使用することが大切です。
OTC医薬品とは、Over The Counterの略で、カウンター越しに薬剤師及び登録販売者から薬に関する情報提供(薬剤指導)を受けたうえで購入できる薬というところから由来しています。
一部のアレルギー治療薬や劇薬、むくみ改善薬など、医療用に準じた医薬品です。薬剤師から対面での指導・文書での情報提供を受けた上で購入が可能です。
一般用医薬品は、第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品の3つに分類されています。
胃腸剤やニコチンパッチ、一部の育毛剤など、薬剤師からの指導・文書による情報提供を受けた上で購入が可能です。
主な風邪薬や、解熱鎮痛剤などが第2類医薬品に分類されます。薬剤師または登録販売者からの情報提供を受けて購入が可能です。第2類医薬品のうち、依存性があるなど注意が必要な医薬品は「指定第2類医薬品」として区別されています。
主な整腸剤やビタミン剤などがあります。薬剤師・登録販売者による説明がなくても購入が可能ですが、現在服用されている薬がある方は、必ず専門家にご相談される事をお勧めします。