お知らせ
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9月末、薬剤師吉田が日本コミュニティファーマシー主催のドイツ視察旅行に参加してまいりました。
一部にはなりますが、ご紹介します。
ドイツ語で薬局はapotheke (アポテーケ) と言い、ドイツの薬局にはどこもAの中に蛇と盃が描かれたマークが付いています。
薬局には薬剤師だけでなく、 PTA(Pharmazeutisch-Technische Assistanten 薬学技術アシスタント)、 PKA (Pharmazeutisch-Kaufmännische Angestellte 薬学商業従業者)という職種のスタッフさんがいます。
特にPTAさんはほぼ薬剤師と同じ業務ができ、OTC販売、調剤業務(混合調剤等も含む)、服薬指導(麻薬調剤等を除く)を薬剤師の管理下で行えるのです。
現地では、患者さんは誰が薬剤師で誰がPTAか分からないほど、普通に窓口で処方業務をしています。
これも日本ではない制度で、薬剤師以外の方が患者さんに直接処方箋薬をお渡しすることにとても衝撃を受けました。
日本の処方箋医薬品は、PTPシートに入った状態で、それを医師の指示した数に応じて揃えて患者さんにお渡しします。
ドイツの場合、ボトル調剤といって、ボトルのままお渡しします。
ボトルの規格は30錠、50錠、100錠の3規格しかありません。
つまり、ドイツは日本のように細かく取り揃える必要はなく、ボトルをポンと拾い上げれば済むわけです
さらに視察期間に開催されていた、ファーマエキスポにも参加してきました。
とっても大きな会場で、医療機器、薬局建築会社、サプリメント、医薬品、教育ソフト、販促品、化粧品、本当にいろんなブースがあって全部見て回れないほど。。
うち1時間弱はBD ROWAのブースにてピッキングマシーンを見させていただきました。
日本でも導入されている薬局もあり、参加した薬局さんの中でも何社か導入されているとのこと。
とっても興味深いですね。
ドイツの薬にまつわる歴史を知るべく、ハイデルベルク城内にある、ドイツ薬事博物館にも訪れました。
今回視察ツアーでは、公開されていない薬草園も拝見させていただくことができました。
病気へのアプローチは植物の性質によるものや、その色や形によって病気の治療に使われていたそうです。
すこし東洋医学に通ずるところもあり、興味深い内容でした。
ケルンにある、オーデコロンのお店、4711にも訪れました。
ちなみに、名前の由来は、フランスに統治されていた際に与えられた番号が4711だったから。
当時の皇帝ナポレオンは4711を愛用しており、オーデコロンの風呂に入るほどだったとか。。
有名な香水の起源も薬に関連している。新たな発見でした。
4泊6日で充実した視察ができ、日本コミュニティファーマシーの皆様と現地でガイドくださった皆様には大変感謝申し上げます。
定点観測的に、また視察したいなと思える体験でした。