
調剤薬局をより身近に
やまうち薬局スタッフがブログを綴ります
厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。冬は冷え性の私にはツライ季節です・・・。
皆様は冷え対策万全でしょうか?
冷えと言えば体を温めてくれる生姜!って事で今回のテーマにしてみました。
生姜の効果・効能の中心になるのは
ショウガオール・ジンゲロール・ジンゲロンという成分です。
ジンゲロールは、生の生姜に多く含まれる辛味成分です。免疫細胞である白血球を増やして免疫力を高めてくれます。他にも殺菌作用・胆汁分泌の促進、抗炎症作用、吐き気・頭痛を抑える作用、老化を防ぐなどの効能があります。
ジンゲロールは酸化しやすい成分で、空気に触れて約3分後には消滅してしまいます。ジンゲロールを摂取したい場合は食べる直前にすり下ろす方法が効果的です。
×:冷え性対策に生の生姜はNG
上記の成分で紹した生の生姜に含まれるジンゲロールには冷え性改善の効能はありません。生姜は生のまま食べると、解熱作用により、冷え性の方の体を、さらに冷やしてしまう恐れがあるのです。
〇:冷え性改善には加熱した生姜
ジンゲロールは加熱や乾燥することで別の成分が生成されます。そのひとつがジンゲロンという成分です。ジンゲロンは、血行を促進する効果や血圧を安定化、新陳代謝の向上、脂肪の燃焼を促進、発汗作用などの効果・効能があります。ダイエットや成人病の予防の効果があります。そしてジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化します。
ショウガオールはジンゲロールよりも、体を温める作用が強いので、冷え性の改善に効果的です。しかし、100℃以上の熱が加わるとショウガオールが破壊されてしまいます。加熱時の温度には気をつけましょう。
・生姜で胃を健康に
生姜は胃腸の内壁の血行を良くし、胃腸の働きを活発にして食べ物の消化吸収を高めます。また、生姜にはジンジベインというたんぱく質分解酵素も含まれており、胃腸の消化を助けるため、胃腸の負担を軽減してくれる働きもあります。さらに、生姜には胃潰瘍を抑え、ヘリコバクター・ピロリ菌を殺菌する効果があります。
・免疫力の向上
生姜には免疫力を向上させる効果・効能があります。よって、ジンゲロールを摂取する際には、生姜に熱を加えたり、乾燥させたりせず、食べる直前にすり下ろすことで、より効果的にジンゲロールを摂取することができます。ちなみに、ショウガオールに比べ、免疫力の向上効果は高いので、病気の予防をしたい方は、生で摂取するようにしましょう。
しかし、冷え性の方は生のままで生姜を食べると解熱作用の方が強く働くため、冷え性が悪化する可能性があります。
冷えからくる免疫力の低下を改善するときは加熱した生姜を摂取してください。
・生姜でガンを予防
生姜はガンの予防に効果があるとされています。
特にガンが発症しやすい方の場合、血行不良による冷えが原因で、免疫力が低いという特徴があります。
平熱として約36.5~37℃のあたりが、免疫力が一番強いとされています。
しかし、平熱が35℃台の低体温だと、体の機能は低下し免疫力が下がってしまいます。
逆を言えば、ガン細胞には熱に弱い細胞の為、ガンの予防の為には体温を上げることが重要なので、血行促進の効果や体を温める効果がある生姜が最適です。
いろいろ書かせていただきましたが、
体を温めたい場合は、必ず生姜自体に熱を加えるか乾燥させた粉末で摂取すると良いという事です!
インフルエンザが流行していますので、お気をつけて下さい。
