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食中毒

  • Category: ご紹介
  • 2020.08.03

今年は梅雨明けが遅くスッキリ晴れという日がまだありませんが、暑さは本格的になってきました。
新しい生活様式に気をつけないといけない中、熱中症にも気をつけてください。

 
熱中症を予防するといえばスポーツドリンクではないでしょうか。最近、少し気になるニュースがあったのでそれを載せたいと思います。

 
厚生労働省食品安全情報の公式Twitterで
ヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる銅食中毒が発生しました。金属の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう!と注意喚起していました。

 
これは、7月6日に大分県の福祉施設で起きた食中毒について注意喚起したもので、金属製のヤカンを使って粉末のスポーツドリンクを水に溶かしたところ、それを飲んだ高齢者13名が吐き気や嘔吐を発症したと言う。原因はドリンクに溶けた銅を飲んだことによる食中毒だというが、施設のヤカンはステンレス製だった。では、いったい銅はどこから・・・?

 
大分県によると、このヤカンは長期間に渡って水道水を沸かすのに使われており、内側が黒く変色していたという。実は水道水には微量の銅が含まれており、繰り返し水道水を沸騰させたことでヤカンの内側に付着・蓄積し、そこに酸性のスポーツドリンクを入れたことで銅が溶け出たと考えられるそうです。銅は人間が生きていくのに欠かせない物質でもあるが、一度に大量の銅を摂取すると中毒症状が起きる場合があります。

 

こうした食中毒は過去にも発生しています。
しかし基本的には、金属製の水筒であっても内部にコーティングが施されている製品がほとんどなので、スポーツドリンクを入れたからといって、金属が溶け出すことはほぼないそうです。
ただし銅製の水筒では注意が必要です。内部に傷ついていて、酸性の液体を長時間入れていると、中毒の恐れがあります。

 
銅の食中毒を予防する注意点は3つ

 
・ 金属製の水筒・ヤカン + 酸性の飲料
(酸性の飲料とは主に炭酸飲料・乳酸菌飲料・果汁飲料・スポーツ飲料 等)
            ⇧
銅などの金属が溶け出し、中毒を起こすことがあります

 
1、容器の内側にサビや傷がないか、よく確認しましょう
2、酸性の飲み物を、長時間金属製の容器に保管しないようにしましょう
3、ヤカンや水筒、金属製の保存容器は定期的に新しいものに交換しましょう

 
汗をかく暑い夏は飲む量も増えているので、これらの注意事項に気をつけて熱中症対策をしっかりしてください。今年はマスクをしている事によりさらに熱中症になりやすいので、いつも以上に気をつけてください。

 

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