
スタッフブログ
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調剤薬局をより身近に
やまうち薬局スタッフがブログを綴ります
明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの影響が拡大し続けております 。
心よりお見舞い申し上げるとともに、謹んで新年のご挨拶を申し上げます 。
年末年始はお酒を飲む機会が増える時期です。
古くからお酒は、百薬の長とされてきましたが、薬と一緒に飲むと大変危険な事もあります。
風邪気味なのに大事な接待があるからと、薬を飲んでから臨んだりするのは控えるべきでしょう。
では、どんな危険がはらんでいるでしょうか。
薬やアルコールに限らず、口から摂取した物は基本的に胃で溶け、腸で血液に吸収されます。
薬もその多くが血液の中に入り、肝臓に運ばれて分解されます。そして再び血液に乗って体内に運ばれ
薬の効果を発揮します。
しかし、アルコールと薬を一緒に服用すると、肝臓はアルコールの分解を優先して行うため薬の分解に時間が掛かります。
薬は肝臓で分解される事を前提に量を調整されていますので、血液中の濃度が濃くなりすぎてしまい、
効果が強く出たり、副作用が出易くなることがあります。
アルコールとの飲み合わせに注意が必要な薬の一例をご紹介します。
心臓の薬 心臓の働きを活発にする強心薬は、アルコールによって分解・処理する働きが抑えられ、薬の血中濃度が
高くなり中毒症状を呈する事があります。
血圧の薬 アルコールには血管を広げる作用があるため血圧が下がりすぎてしまい、めまいや立ち眩みを起こす事が
あります。
糖尿病の薬 アルコールの作用と薬の血糖降下作用の相乗効果によって悪酔いしたり、低血糖状態「冷や汗」「ふらつき」
「意識消失」になる事があります。
血液が詰まるのを防ぐ薬 ワーファリンなどの抗凝固剤と一緒に飲むと、薬が効きすぎて「血が止まらなくなる」
「脳出血を起こす」「吐血や下血を起こす」など生命の危険を及ぼす事があります。
その他にも、風邪薬・解熱鎮痛薬・アレルギー薬・睡眠導入薬・利尿薬・抗うつ薬など注意が必要です。
個人差はありますが、体重60~70㎏の人が日本酒1合のアルコールを分解するのに、およそ4時間、掛かると
言われています。
アルコールの影響がなくなってから服用するようにしましょう。
何かと不便の多い状況ですが、新型コロナウイルスの感染が一日も早く解消され、平穏な日々が取り戻せるよう
心から願っております。
