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調剤薬局をより身近に
やまうち薬局スタッフがブログを綴ります
木々が芽吹き始め日ごとに春めいてまいりましたが、お変わりありませんか?
先日、前大脳動脈解離によるくも膜下出血と脳梗塞で休養していた爆笑問題の田中裕二さんが約1か月ぶりに復帰しました。後遺症もなく元気そうな姿でしたが、発症当時の判断が功を奏したといっても過言ではありません。
日本人にとって頭痛は誰もが経験したことがある身近な症状です。
しかし、頭痛といっても症状は様々で、原因がはっきりせずあまり心配が要らないものもあれば、生命が脅かされるような危険な頭痛もあります。
田中裕二さんのように危険な頭痛を見逃さないためにも、頭痛の種類を区別しておくことは非常に重要です。
そこで今回は、頭痛の種類や特徴、注意点について整理してみたいと思います。

まず、頭痛は大別すると一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。
一次性頭痛は、他に病気がない慢性タイプの頭痛です。
偏頭痛…
頭の血管が過度に拡がり、周囲の炎症によって神経が刺激されて起こる
こめかみから側頭部にズキズキと脈打つような痛み、吐き気や悪心を伴う
出来るだけ安静にしたり、適度な睡眠を取ると軽快する
入浴・運動・赤ワインなどを控える
緊張型頭痛…
精神的なストレスなどで、頭や首回りの筋肉のコリや緊張から起こる
頭を締め付け圧迫されるような重い痛み、頭の両側が痛む
長時間同じ姿勢での作業を控え、首や肩を冷やさない
入浴やストレッチで体を温めると血行がよくなり効果的
群発頭痛…
目の奥にある太い血管が過度に拡がって炎症が起こり生じる
非常に激しいえぐられるような痛み、眼の奥が痛む、涙が出たり眼の充血
睡眠や休息を充分とり、昼寝や長湯は誘発することがあるので控える
慢性頭痛(いわゆる「頭痛もち」)のほか、風邪や二日酔いの頭痛もあてはまり、頭痛を訴える方の約90%が一次性頭痛といわれています。
二次性頭痛は他の病気に起因する頭痛です。
頭頚部の外傷…骨折や頭蓋内出血など
血管の障害…脳出血やくも膜下出血など
脳血管障害以外の脳の疾患…脳腫瘍や脳症など
放置すると危ない脳の病気や、耳鼻科領域、歯科領域の病気などが原因となることが知られています。突然の頭痛や今までに経験したことがないような頭痛は二次性頭痛が疑われますので早急に脳神経外科や神経内科などの専門病院を受診してください。
なお、頭痛の原因についてはMRIやCTといった検査で診断することが出来ますので、気になる場合にも医療機関を受診することをオススメします。
日一日と温かくなってまいりますが、季節の変わり目くれぐれもご自愛ください。