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禁煙を始めてみませんか?

  • Category: ご紹介
  • 2021.05.02

風かおる爽やかな季節になりました。いかがお過ごしでしょうか?

 5月31日は世界保健機関 (WHO)が定める"世界禁煙デー"です。

厚生労働省では6月6日までの1週間を禁煙週間と定め、禁煙と受動喫煙防止の普及啓発運動が行われています。また新型コロナウイルスに感染した場合、重症化しやすく、死亡リスクが高くなる事が分かっています。

 喫煙者の皆様、健康な生活を長く維持するために禁煙を始めてみませんか?

また、ご家族に喫煙者がいる方も、この機会に禁煙を勧めてみてはいかがでしょうか?


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喫煙のデメリット

① 健康に悪い影響を与え、病気にかかりやすくなります

  20種類以上の「がん」 、脳や心臓などの血管の病気、肺や気管支の病気

  糖尿病、腎臓病、認知症、アレルギー性疾患、眼や鼻の病気など数多くあります。

 *病気ではありませんが、シワ・シミが増えたり、歯は黄ばみ歯茎は黒く変色することで老け見えするようになることもあります

② ご使用中の薬の効果や現在の病気に影響を与えることがあります

  タバコの煙には4000種類以上もの化学物質が含まれています。その中でもニコチやタールは、現在使用中の薬の効果に影響を与える可能性があります。

 *ニコチン

→ 血糖上昇、血圧上昇、心拍数増加、尿量低下など

  心臓に負担をかける原因となります。

 *タール(厳密にはタールに含まれる多環芳香族炭化水素という物質)

→ 一部の薬の体内での分解を早めて効果を減弱させることがあります。

  発がん物質を含むため、がんの発生を促し肺を黒くする原因になります。

 ③ 周りの人の健康にも悪影響を与えます

   タバコの煙には、喫煙者が直接吸い込む煙「主流煙」と、タバコの火が付いている部分から出る煙「副流煙」があります。副流煙にはニコチン、タールなどの有害物質が主流煙の約3倍含まれているといわれています。 副流煙を吸いこむ受動喫煙により、タバコを吸わない周囲の人の健康も損なう可能性があります。


受動喫煙を防止するためのルール

2019年7月から、病院・学校・児童福祉施設・行政機関などが原則敷地内禁煙となりました。

2020年4月からは、改正健康増進法が全面施行され、飲食店や事業所の多くの施設が原則屋内禁煙となり、指定場所以外での喫煙は禁止となりました。

 また、喫煙可能か分かるように標識掲示が義務化され、喫煙場所には煙が漏れ出さないように屋外に排気されるよう求められています。この法律に違反した場合、保健所による指導・処分等の対象となる場合があります。


禁煙を始めてみませんか?

 辛いと思われがちな禁煙も、禁煙補助薬を使い効率よく禁煙することが可能になります。そこで用いる禁煙補助薬には健康保険が適用になる医療用や市販のもの、ニコチンを含むものや、ガム、貼り薬、飲み薬など色々な種類があります。

 *ニコチンガム・・・薬局・薬店で購入できます。口腔粘膜からニコチンを吸収させるタイプのニコチン製剤です。

 *ニコチンパッチ・・・薬局・薬店で購入できます。禁煙外来では大きなサイズを処方する事ができます。身体に貼り皮膚からニコチンを吸収するタイプのニコチン製剤です。

 *バレニクリン(チャンピックス®錠)・・・医療用のため禁煙外来で処方されます。脳内に働き喫煙による満足感を抑え、離脱 症状や喫煙による満足感を抑制する作用があります。

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