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マダニ

  • Category: 健康
  • 2021.06.04

紫陽花の花が雨に映える季節となりました。
今、コロナウイルスの変異株が猛威を奮っております。
感染力が強いようですので、今一層の感染予防対策をお願いします。


先日ラジオで、「これからの季節、農作業やキャンプなどのレジャーで森林や草のある場所に行く時は肌の露出を避け、マダニに刺されないように注意しましょう!」と言っていました。


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そこで、今回のテーマはマダニです。
マダニは通常時でも2~3mm程度で肉眼でもはっきりと見えます。
吸血後には体長1㎝を超えるくらい大きくなります。

マダニが媒介する感染症
重症熱性血小板減少症候群(SFTSウイルス)
感染すると38度以上の発熱や消化器系への症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢)が現れます。最悪の場合死に至ることもあります。潜伏期間は6日~14日程度。
現状、治療は対症療法のみで、有効な治療薬はないとのことです。
日本でマダニに刺されたことによる死亡例あり。(致死率6.3〜30%と報告あり)
マダニに刺されたら早急に皮膚科へ行き治療を受けてください。
また、犬や猫からSFTSウイルスが人間に感染する可能性はゼロではありません。
犬や猫などのペットの飼い主の方は気を付けてください。


マダニの生息場所
山の中の茂みや草むら、身近な所では、庭、畑、公園などにも生息しています。
マダニは草の上などで待ち伏せ、近くを通った動物に取り付き血を吸います。


マダニに刺されたら
マダニは、吸血する場所を決めると、そこにノコギリのような口を差し込みます。
皮膚に咬みつきながらセメントのような物質を出して固着します。
そして、この時に出てくる血を吸い続けます。
マダニに刺された箇所の周辺は赤く腫れあがりますが、刺されてもすぐにかゆみは感じられないようなので、刺されたことに気づくのが遅くなる場合があります。
マダニに刺されているのを見つけたらすぐに取りたくなりますが、絶対に自分で取ろうとせずに、医療機関で除去してもらいましょう。無理に引きはがそうとすると、セメントのような物質で固着した口の部分が体内に残ってしまうことがあり危険です。また、吸血しているマダニをつまんだり、つぶしたりするとマダニの体液の中の病原体が体内に逆流し感染症のリスクが高まる恐れがあるため、絶対につぶさないように気をつけてください。
マダニを付けた状態で皮膚科を受診するようにしましょう。
ペットボトルのふたなどをかぶせるといいそうです。


マダニにかまれないようにするには
・どうしても草むらに入らなければいけない場合は、ダニが入り込まない、噛みつかれないように肌の露出を避け、長袖・長ズボン、軍手や長靴などを着用し,首もタオルなどでガードし、ズボンやシャツの裾などを入れ込んで防ぐ。
・外出前に虫よけスプレーをかけるのを忘れずに。
・屋外活動後は,服を叩き、マダニ刺されていないか体を確認し、帰宅後すぐに入浴して身体をよく洗い,衣服は洗濯する。


吸血中のマダニを見つけた場合は,できるだけ早く皮膚科に受診しましょう。


コロナの予防接種が始まりましたが、まだまだ気を緩めず過ごしていきましょう。


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